
琉球の島々に、育まれる。
ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 那覇
ロイヤルパークホテルズ「THE シリーズ」の沖縄初出店として、琉球銀行の新本店ビルに出店。
琉球の自然や島々で受け継がれてきた文化を、素材感や設え、アーティストの選定に至るまで多彩なアプローチで表現。
琉球を感じ、身も心も癒され、豊かに満ちていく空間を目指した。
エレベーターホールでは、琉球を代表する織物である〈芭蕉布〉の
スクリーンがゲストを迎える。
その先に見えるのは、大きなガジュマルの木と地場で採れた
琉球アカギのベンチ。珊瑚の大地が育んだ自然のエネルギーや
歴史を感じられる空間とした。

レセプションのカウンター背面の壁は、琉球文化の中心であった首里城の
瓦礫を練り交ぜた塗り壁とし、首里城の長い歴史を感じられるデザインとした。
カウンターには琉球石灰岩を用い、さらに琉球の大地に自生する植物を
配することで、琉球の歴史と自然を存分に感じられる空間とした。
中央のガジュマルのシンボルツリーを中心に、都心にいながら海や自然を
体験できるテラスとした。
この空間で流れている“水音”と“鳥の声”は、とある島で実際に収録された
本物の環境音を使用しており、訪れる人の旅への期待感を高める、
上質なおもてなし空間を演出した。

ダイニングは「琉球の島々特有のエネルギーを体の内側から満たす空間」
をコンセプトとした。
畑で使われていた籠をモチーフにした照明や、竈(かまど)をモデルにした
キッチンカウンターなど、随所に琉球らしさを感じられる空間とした。
スペシャリティレストランは鍾乳洞の様な静かな隠れ家をイメージした。
珊瑚のペンダント照明が、空間に落ち着いたきらびやかさを与え、
洗練さの中に琉球の自然を感じさせる。
館内や客室の随所に、沖縄を拠点に活動する工芸家・作家の作品を
取り入れている。
土地に根ざした素材や技法による表現が、空間にささやかな奥行きを
もたらし、琉球の文化や手仕事の記憶を静かに伝えている。
琉球藍染めのアートは、作家の畑の横に自生する梶の木の樹皮を
素材として用い、自然素材と作家の手仕事によって、琉球の風土を
感じさせる表現としている。
客室は、琉球の建築に見られる〈雨端〉空間の心地よさを感覚的に取り入れている。
雨端とは、雨や強い日差しを遮るために深く張り出した庇とその下に
生まれる半屋外的な空間を指す。
客室では、その雨端の特性を空間構成に取り込み、内と外を緩やかに
つなぐ、琉球ならではの心地よさを表現した。
エグゼクティブルームは小上がりがあり、まるで雨端で寛いでいるかのような空間。
芭蕉紙のランプ、琉球時代から伝わる古我知焼のディスプレイも配置し、
随所まで琉球らしさを感じられる空間とし、温かみのあるデザインの
中にも琉球王朝のような気品ある設えとした。
| OUTLINE概要 |
クライアント名 三菱地所ホテルズ&リゾーツ株式会社 竣工月 2026年1月 所在地 沖縄県那覇市 担当内容 内装設計、家具工事、サイン、客室用コンセプトブック作成 担当範囲 レセプション、ラウンジ、ゲストルーム、レストラン、 ファニチャー、プール 撮影者 Nacása & Partners Inc.(Satoru Umetsu) |
|---|---|
| CONCEPTコンセプト | 「琉球の島々に、育まれる。」 琉球の原風景に包み込まれるホテルを構想。 本計画では、「雨端」に象徴される琉球特有の気候風土から着想を得た、 内と外を心地よく繋ぐ空間構成を基軸としている。 琉球列島が育んできた豊かな自然と、この地で紡がれてきた文化的要素を織り込み、 この土地にふさわしいラグジュアリーホテルをデザインした。 |
| CLIENT BRIEFクライアントの目的 | 歴史深い琉球銀行の新本店ビルに入居。 沖縄本島初進出となる当ホテルが魅力となって、地域の方々と観光客の皆様が共に集う新たなアイコンを目指した。 |
| MEMBERメンバー | Direction:Takaaki Mita |